Firefox_Reference_01

Firefox が持つ機能のうち、外部サービスとの連携を含むものの一覧

各機能をユーザーがどこまでコントロールできるか

Firefox の機能名

about:config からのコントロール

メニュー等の UI を不可視化

備考

Firefox Sync

不可 userChrome.css
  • ツールバー上に配置された Sync アイコンのセレクタID="sync-button"
  • ツールパレットに配置された Sync アイコンのセレクタID="wrapper-sync-button"
  • メニューバーの [ツール]
  •  -> [Sync をセットアップ]  ID="sync-setup"
     -> [今すぐ同期]  ID="sync-syncnowitem"
     -> [Sync に再接続...]  ID="sync-reauthitem"
  • メニューパネル下段の "Sync にサインイン" メニューのセレクタID="PanelUI-fxa-status"
  • 従来のダイアログ形式で開くオプション設定画面の Sync パネルのセレクタ ="radio[pane=paneSync]"
userContent.css
  • タブ内に開くオプション設定画面(about:preferences)の Sync パネルのセレクタID="category-sync"
  • スタートページ(about:home)下段の Sync アイコンのセレクタID="sync"
  • Firefox Sync のセットアップ画面(about:accounts)のページ内コンテンツについては必要に応じてセレクタID="manage" 、"intro" 、"stage" などを対象に。
Firefox のロケーションバーから実行できる about: 項目に、Sync 関連の項目があります。
  • about:accounts ――――- Firefox Sync(Sync へようこそ)… 上記参照
  • about:sync-log ――――- 他の端末で開いていたタブ
  • about:sync-progress ―― 最初の同期(セットアップが完了しました)
  • about:sync-tabs ―――― Sync のログ
下3つは、実質的にセットアップ後に使う機能です。

(注)
about:config には、セットアップ後の動作に影響を与える設定項目はあります。しかし、不用意にこれらを変更すると Sync の安全面に問題が起こることがあるので要注意です。
Sync を常用するなら、トラブルシューティングなどの特別な場合を除いて、これらの設定項目は手動で変更しないのが賢明でしょう。

Hello

可能
 loop.enabled (初期値=true) を false にすることで、この機能全体を使えなくできます。

 この設定を有効にするためには、Firefox の再起動が必要です。再起動後はツールバーの Hello アイコンも消えます。
 (ユーザースタイルを使う場合の参考まで)
userChrome.css
  • ツールバー上に配置された Hello アイコンのセレクタID="loop-button"
  • ツールパレットに配置された Hello アイコンのセレクタID="wrapper-loop-button"

アプリ

不可 userChrome.css
  • ツールバー上に配置された アプリ アイコンのセレクタID="web-apps-button"
  • ツールパレットに配置された アプリ アイコンのセレクタID="wrapper-web-apps-button"
  • メニューバーの [ツール] -> [アプリ]  ID="menu_openApps"
userContent.css
  • スタートページ(about:home)下段の Marketplace アイコンのセレクタID="apps"
 about:config から browser.apps.URL の値を空にすることで、[アプリ] で実行されるアクセス先を無効化できますが、Firefox Marketplace へは通常の Web サイトへのアクセスと同じようにブックマークや検索結果などから実行できます。

Pocket

可能
 browser.pocket.enabled (初期値=true) を false にすることで、この機能全体を使えなくできます。

 また、browser.pocket.api の値を削除
 browser.pocket.site の値を削除
 (ユーザースタイルを使う場合の参考まで)
userChrome.css
  • ツールバー上に配置された Pocket アイコンのセレクタID="pocket-button"
  • ツールパレットに配置された Pocket アイコンのセレクタID="wrapper-pocket-button"
  • メニューバーの [ブックマーク]-> [Pocket のマイリストを表示]  ID="menu_pocket"
  • その下のセパレータのセレクタID="menu_pocketSeparator"

リーダーモード

可能
 reader.parse-on-load.enabled (初期値=true) を false にすることで、この機能全体を使えなくできます。

 (reader.parse-on-load.force-enabled は、初期値= false のままとし、これを変更しないでください。)
 (ユーザースタイルを使う場合の参考まで)
userChrome.css
  • ツールバー上のロケーションバー内に表示される Reader アイコンのセレクタ ID="urlbar-icons"
    ID="page-report-button"
    ID="readinglist-addremove-button"
    ID="reader-mode-button"

このページを共有

不可 userChrome.css
  • ツールバー上に配置された 共有 アイコンのセレクタID="social-share-button"
  • ツールパレットに配置された このページを共有 アイコンのセレクタID="wrapper-social-share-button"
  • Web ページ上の右クリックから開いたコンテキストメニュー上の "このページを共有" のセレクタID="context-sharepage"
  • Web ページのリンク上での右クリックから開いたコンテキストメニュー上の
  • "この URL を共有" のセレクタID="context-sharelink"
    "この画像を共有" のセレクタID="context-shareimage"
    "この動画を共有" のセレクタID="context-sharevideo"
    "選択範囲を共有" のセレクタID="context-shareselect"
 about:config の social.shareDirectory と social.directories の値を空にしておくと、アクセス先がなくなります。

Firefox に既定で同梱されている機能のうち、外部のサービスと連携する機能について、その使用・不使用、表示・非表示をどの程度ユーザーが任意にコントロールできるかを、簡単にまとめてみました。(2015年6月時点での Firefox 38.0 相当における。)

外部サービスとの連携については、いずれもセットアップしないと完全な動作にはならないため、その機能を使いたくないユーザーはセットアップしなければいいだけの話になりますが、誤操作や興味本位の操作で使用されてしまう可能性は残ります。
ここでは、各機能のセットアップを抑止することを視野に、Firefox 上でそれらの機能を操作できなくする方法をいくつか挙げてみました。
今後のバージョンで追加・変更されるような部分もあるかと思いますが、この種の機能の管理に関心がある方々にとって、多少なりとも参考になれば幸いです。